科学雑誌の情報を元に新種の生物を密猟する人々
密猟者が科学雑誌の情報を元に新種の生物を狩ってるというガーディアンの記事。発見した位置情報を差し控える方向でいくみたいです。
アマガエルの写真撮影してる人に業者が「良い写真ですね。場所はどこですか?」って質問してるの昔ツイッターのTLで見かけたことあるけど学術誌や論文を元に密猟か…
Poachers using science papers to target newly discovered species | Environment | The Guardian
大昔に素敵な宇宙船地球号って番組があって……
イベントで放流するホタルを獲っている業者にインタビュー。本来その土地に生息していないはずの種類のホタルを放流したときに環境へ与える悪影響をインタビュアーが質問したら「関西から東京に嫁ぐみたいなもんや。がははははっ」みたいなこと言ってたけどそういう類の人らかな。
以下関係者のツイートで気になったもの参考になったものをまとめてみました。
十分気を付けた方がよいのは事実。いまはタイプ標本を公的機関にいれるのがふつうだし、そっちのラベルに産地詳細を書いておけば、記載論文に事細かく書く必要はないと思う。研究目的であれば堂々と身分と目的を明かして標本を借りるなりラベル情報を問い合わせればよいわけだし。
— オイカワマル (@oikawamaru) 2016年3月15日
自分のフィールドの範囲だと、有尾類(イモリサンショウウオ)、淡水魚、二枚貝、大型ゲンゴロウ類は特に生息地情報の扱いは慎重にしています。しばしば知らない人から質問はきますが。。
— オイカワマル (@oikawamaru) 2016年3月15日
これはわかる。サンショウウオの場合は特に危険。
— Nyandful (@Nyandful2) 2016年3月15日
調査ではないけど、自分も過去にポイントを教えて痛い目にあった。
サンショウウオは繁殖地が限られているし、密漁で根絶やしになる可能性が高い方だと思う。皆様もご注意を。
https://t.co/Gngi0hNf13
いかにも狙われそうな珍種の産地情報を景気良くオープンにしてる報文見ると色々大丈夫かなっていつも思う
— luciola (@rin_st) March 15, 2016
>RT これは本当にある。シュレーゲルやモリアオの写真をUPすると「かわいいですね。どこで撮ったのですか?」というコメントは何度もあったし、カエル観察会に参加したいというアカウントを見たら明らかに業者っぽい。もちろん全部断るし撮影する際も場所を確定できるカットはUPしない。
— もも (@momodog22) 2016年3月15日
その羨ましい実家はどこですか?、というのは冗談ですが、モリアオやシュレーゲル、アカハライモリ、サンショウウオなどは捕獲して販売する者がいます。なのでネットでそれらの棲む場所が特定できる書き込みや写真のUPは控えて欲しいのです。 https://t.co/clQLH6vrBO
— もも (@momodog22) 2016年3月15日
あと希少な淡水魚や山野草も根こそぎ捕るトリコやマニアがけっこう多いので情報には細心の注意を。
— もも (@momodog22) March 15, 2016
↓RT 日本の全国干潟調査報告書(環境省)では位置情報がばっちり出ているので、マニアや業者がごっそり採ってしまいそうな種をそもそも公開報告書に載せていない。水草の報告書もそうだったような。
— 飯島明子 (@a_iijimaa1) 2016年3月15日
生物ほど深刻ではないけど、洞窟も同種の問題に晒されることがある。洞窟名とか位置を公開するのはやはりためらいがある。 https://t.co/BCQdEQ3ABm
— GOTO Satoshi (@gotospeleo) 2016年3月15日
ちなみにこの記事見てて思ったけど仏像泥棒は新TV見仏記を熱心に見てる可能性。マイナーなお寺とか防犯システム皆無だろうし窃盗犯にとっては情報の宝庫かもしれない。テレビに出るリスクもあるなぁとふと思った次第です。