トランプ大統領が固執するメキシコ国境沿いの壁でオオカミやジャガー、オセロットの個体数回復のチャンスも消失へ
トランプ氏が固執するアメリカメキシコ国境沿いの壁でオオカミやジャガーオセロットの回復のチャンスも消失することになるだろうという記事。
以下翻訳。
トランプ大統領は米国とメキシコの国境に沿った壁を建設する発表したがそれは人々の苦難を永続させることになり国境のコミュニティに害を与えそれと同時に国境を越えて往来するジャガー、オセロット、オオカミ、その他の野生動物の国境越えの動きをも止めるプロジェクトである。
動物の中でも、国境の壁は絶滅の危機に瀕したジャガーにとって特に有害である。近年2匹のジャガーが国境の北側で撮影されているがメキシコ北部の小さな個体数からの移動が阻止されれば米国側の個体数の回復はあり得ない。
生物多様性センターの事務局長であるKieránSucklingは次のように述べている。
境界線のコミュニティや野生動物に与える害にかかわらずドナルド・トランプ氏は米国とメキシコの国境を隔てる被害妄想に縛られ続けています。私たちは既に人々が国境を越えるのを壁で止めることができないのを分かっているが、トランプの計画は国境地域の絶滅の危機に瀕したジャガー、オセロット、オオカミの復旧の可能性を終わらせるだろう
生物多様性センター(Center for Biological Diversity)はアメリカ合衆国アリゾナ州ツーソンに本部を置く生物多様性保護を中心とした活動を行う非営利団体。
環境への監視がほとんどまたはまったくない中で、何十億ドルもの費用が既存の何百マイルもの壁の維持と新しい壁建設に費やされているが、それが国境を越えた地域社会の土砂侵食や洪水、国境を越えた通常の野生生物の移動を妨げなどの大きな問題を引き起こしている。
国境警備局(Border Patrol)と国土安全保障関係者が「国境の壁は人々の往来に対してスピード・バンプ程の訳にも立たない」と繰り返し証言しているにも関わらずだ。
speed bumpは主に米国で用いられる車の速度を落とさせるための道路上の段差の通称
そして今週元国土安全保障担当官がトランプの壁に対する活動に対して、馬鹿げたことであり納税者のお金を使った信じられないほどの浪費と評した。
多くの彼のアイデアがそうであるようにこれもまったく現実味もないことですとSucklingは言う。
「どんな尺度をもってしても現在の米国とメキシコの国境はこれまで以上に安全です。そのような政治的な見通しのために国境のコミュニティや野生生物の健康を犠牲にする理由にはならない。移動の回廊は特にオオカミ、オセロット、ジャガーを含む国境に沿って生息する野生動物の回復と生存には不可欠です。国境地域には豊かな多様性があり北と南が出会って重なりあう場所です。ジャガーとアメリカグマが共存している世界で唯一の場所です。この多様性が私たちを強くしてくれるものであり、無駄ではなくモラルなき壁ではありません」
壁は広範囲に沿っていて特に南西部のコミュニティの間に面している。
「トランプがアメリカの国境にベルリンの壁を作っている間は我々は傍観しない」Suckling は言います。
「我々は石器時代の計画でもあらゆる方法を使いこのことと戦います。必要ならば私たちの体をブルドーザーの前に投げ打ってでもね」
http://www.ecowatch.com/trump-mexico-wall-jaguars-2216942406.html