元ベトナム農村住みの独り言

ベトナム関連の雑記とニュースを少々。あと野生動物生態学などのベトナム語記事の翻訳

猫が不吉を運んでくると信じているベトナムのドライバーたち

午後10時ホーチミンからドンタップ省へのバスに乗るも無断で猫を持ち込んだため深夜1時の路上に置き去りにされた女性。ベトナムのドライバーの間では猫はタブーって話は初耳だった。猫が旅路に悪い運をもたらすと彼らは考えていると。

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以下軽く翻訳やで

彼女がバックパックに忍び込ませていた猫を手放すのを拒否した後に女性客は水曜真夜中に Phuong Trang バスから強制的に降ろされた。猫はベトナムの運転手によってタブーとみなされている。ベトナムの運転手は、ネコ科の動物が彼らの旅に悪い運をもたらすとの考えからであると。

ハーさん Tran Ngoc Ha 25歳は、火曜日午後10時にホーチミン市からドンタップ省へのバスに乗ったと証言。翌朝午前1時ごろ、バス運転手と乗務員は、ハーさんが猫をバックパックに隠しているのを発見し彼女が道に動物を置き去りにするか彼女と猫の両方が車から降りることを要求した。

「家から30キロ離れていたので他の乗客の邪魔にならないようにバスの前に座らせて欲しい」とハーさんは頼んだ。しかし彼らはそれを拒否し私にバスから猫を投げるかバスから私を強制的に追い出すと主張し事実それを実行された。一晩滞在できるホテルかモーテルの前で降ろしてくれるようにお願いをするも拒否する代わりに彼女の目の前でドアを閉めバスは走り去って行った。最初ハーさんは猫を捨てろというのは彼らのただの脅しだと考えていた。彼らが真夜中の荒れた道路に一人の女性を残して去るなど想像もできなかった。彼女は20分かけてモーテルにたどり着いた

「モーテルを見つけた後に起きた事と言えばバスの乗務員が電話をかけてきて余分な燃料費を支払うという条件で私をピックアップする必要があるどうか尋ねただけだ」とハーさんは語った。彼女が同意しないと彼はこれで職務を全うした旨を告げ会社を訴えるべきではないと彼女に通告した。彼女は顧客用サービスホットラインに連絡を取り苦情を入れたが、非があるのはあなたの方だということと会社は彼女をそのように扱う権利を有していると告げられたのみであった。

ハーさんを強制的に降車させたバスの乗務員であったグエンさんがTuoi Tre 紙に対して事件の概要を話してくれた。グエンさんは、猫が不運をもたらすと信じられて以来猫を乗車させないという不文律(明記されないルール)があると語る

「一人の乗客が猫を連れてきたせいで40人の乗客に不運が降りかかっても良かったのでしょうか?それが犬だったらペットを貨物室に入れておくだろうが、猫のために例外を作ることはできませんでした」

彼はそれがPhuong Trang バス会社の規約であるかどうかを知らなかったが「すべての運転手がこのタブーを知っている」と主張した

ベトナム弁護士協会のメンバーである弁護士 Truong Xuan Tam 氏によると国の交通に関する法律では乗客を乗せるバスにおいて、危険物や臭いのある品、乗客の健康に影響を与える可能性のある動物やその他の貨物を輸送しないと明記されている

しかし彼は少なくとも彼女を安全な場所で降ろすなど状況によりもっと人道的に処理あるいはほかの乗客の意見も訊くべきであったと主張。

Passenger forced off Phuong Trang bus for smuggling cat in backpack


まったくBLACK CATの主人公トレイン ハートネットの台詞「不吉を届けに来たぜ」じゃないんだからさ…南部でも少し街を離れたら真っ暗なはず。猫と彼女に何事もなくてよかったわ。バス会社側の言い分もわかるけどね