元ベトナム農村住みの独り言

ベトナム関連の雑記とニュースを少々。あと野生動物生態学などのベトナム語記事の翻訳

トゥエンクアン省にあるベトナム国防総省運営の弾薬製造工場

トゥエンクアン省にあるベトナム国防省が運営する弾薬製造工場の記事。あんまり見かけない珍しい記事だったので紹介。

殆どの工程が自動化されておりラインで作業する人員は僅かで24時間365日空調で50〜65%の湿度レベルを維持、800haの敷地内には幼稚園、小学校、中学校病院などもある複合施設だって。軽く訳したけどsteel-piercingとarmor piercing bulletの違いがわからなかった。同じ徹甲弾ではないんかな?


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以下翻訳

ベトナム北部トゥエンクアン省の山中に地元の人々が何世代にもわたり軍の弾薬を生産してきた谷がある。

Z113という通称は、国防総省によって運営されている800ヘクタールの弾薬製造複合施設のことでここからベトナムの軍事部隊に毎日何十万もの弾丸を供給している。

弾丸を作る59のステップ

Tran Quoc An中佐は歩兵部隊で使用されるK59、K56、K53およびK51の弾丸製造専門ラインへと取材班を導いた。大規模な工場はほぼ完全に自動化されており、アーミーグリーンに身を包んだ作業者が組立ラインの各セクションで作業している。弾丸製造は最大で59のステップがあり、そのうち43はケースを組み立てるために必要で残りは発射体を完成させるために必要とされる。(caseというのは弾丸の外側部分のことかな?)

組み立て段階に進む前に発射体のすべての金属部品は慎重に清掃、乾燥そして手作業で分類する必要がある。

組立室は24時間365日、常に湿度を50〜65パーセントに保つように空調されており、ケースの分類、火薬の量の確認、機械の設置、投射物の投入などの作業を行う作業員は5人だけで最後にダブルチェックを行う。

「これでほぼ弾丸の完成です」と中佐は言い、黄色い光沢のある弾丸をトレイから拾い上げる。

「組み立て後、弾丸はもう一度品質テストと防腐剤塗装を受けなければなりません。」

防弾塗装は弾丸を作る最後のステップ。 20人以上の女性労働者たちが湿気が実包に入らないようにするため、弾丸の縁の周りの細い線に赤い塗料を塗るという繊細な作業を行う

「これは物理的に難しい作業ではありませんが、かなりの精度が必要です」と、そのうちの一人であるハさんは言う。

塗装後は24時間冷蔵室に保管された後特殊な金属ケースにうつされそれぞれの軍事部隊に移送されるのを待つ

弾丸メーカーの世代

弾薬製造の施設はタンビンの町を構成するすべての世帯を網羅しており地域社会そのものと同じくらい古いものである。施設内には、幼稚園、小学校、中学校、市場、病院、そして地元の人々が使用できるプールがある。地元の人々にちなんで名付けられた「Valley Z113」には2,000を超える家族と1万人を超える人々が住んでおりその大部分は工場で働いている。ファクトリーワンの技術部門の責任者であるNguyen Duc Thanh少佐を含め3世代が弾丸の製作に人生を費やした家族もいる。少佐の両親、兄弟姉妹、親戚はすべて工場で働いていて彼の妻の家族にも同じことが言える

「私の妻は質の高いテスターです」と少佐は言う 「私たちはここで生まれ育ち私たちの両親もそうだったので、工場にはある種の愛着があります」

2年前にハノイ工業大学を卒業した息子のNguyen Trung Ducも自分の人生を工場に捧げるために谷に戻った。工場での初日に彼に父は「家族は青春と英知を何世代にもわたって工場に捧げてきた。そしてその伝統を守ることが私の責任だ」と語っている。

主な成果

外国から輸入するとコストがかかる兵器や7.62×54ミリ弾の製造や7.62x39ミリメートル(K56)の装甲貫通弾を大量生産することに取り組んでおりこれは国内で最初に製造されたものである。また若い軍事技師がM14とM60ライフル用の7.62x51mm NATO弾の製造に成功に成功している


Into the heart of Vietnam’s ‘ammunition valley’


翻訳終了

nhà máy z113 tuyên quangでググれば運動場などで撮影してるベトナム人の写真とか出てくるけどグーグルの地図では、はてなマークになってたりする。